さりげない親の言葉の刷り込み? 苦手意識が潜在意識に埋め込まれるかも

Human人材
ヒロポン
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人はなぜ、得意なことと苦手なことを意識するようになるのでしょうか

ケイ先生
ケイ先生

そうですね。ボール遊びを初めてする時に、上手くいってもいかなくても嬉しいものです。それが、周りから何か言われると意識するようになります。もしかすると、その一言でボール遊びが嫌になることもあるかもしれません。

ヒロポン
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そうなんですか。声掛けは要注意ですね


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親のさりげない一言が、子供に苦手意識を作らせる

 私が小学生の低学年の時、親が何気なく親戚の人たちと雑談をしていました。たまたま私の話題の時に、「この子は理系は強いけど、文系と運動は弱いねん」と話していました。確かに学校のテストを見てもそうだったので、親は間違いは言っていません。私も頷いていた記憶があります。

中学・高校時代の思い出

 後年、不思議なことを中学・高校の時に体験します。定期試験の時に一夜漬けをするのですが(もっと早くから計画的にやればいいのに)、理数系特に理科に限ってはテストの点が良い。確かに一夜漬けでも不思議と知識が頭に入ってきます。それが、文系特に社会に限ってはテストの点が良くない。逆に不思議と知識が頭に入ってこないのです。社会は苦手なので、しっかり覚えないといけないと自分にプレッシャーを与えていたのかもしれません。

 お陰で、理系(数学・理科)は得意、文系(国語・社会・英語)は苦手のレッテルが頭に張られ、以降苦しんでいきます。

 実は運動でも同じことが起きていました。

 比較的球技は得意だったのですが、上手くいっているときも「私は運動は苦手だ」という意識がどっかに残っており自信が持てなかったのです。メンタルの弱さもあると思いますが、何故かすっきりしなかった思いがあります。

 細かく分析すれば、文系の克服の仕方はあると思います。しかしながら、私のその時の結論は小さい時の「この子は理系は強いけど、文系と運動は弱いねん」の親の一言が私の潜在意識に入り込み、時間と共に刷り込まれたのではないかと思うのです。そんなバカなと思われるかもしれませんが、親は血がつながっていることもあり、その一言は効きます。小さい時の思い込みはバカにできません。

 これは、1970年代に精神科医でハーバード大学医学大学院名誉教授のチェスター・ピアス氏によって提唱された造語『マイクロアグレッション』というものに近いですね。人種などの偏見に基づく発言や行動で、無自覚に相手を傷つけること。発言者には悪意がないことより、相手を傷つけている自覚がない。まさしく親の一言ですね。

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子供に何を伝えるか

 私の子供への教育方針の根っこに、実はこれがあります。『子供には、苦手科目の存在は決して話さない』それは、子供本人に関してはもちろんのこと、親の私の文系苦手も話さない。血がつながっている親の遺伝で子供も文系が苦手と思われたくない。要は子供の潜在意識に苦手科目という存在を作らせないということです。点数が悪いのは勉強していないから、頭が悪いからではない、と思わせるのです。


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親が子供にしてやれることは『子供のやる気』を削がないこと

 メンタリストDaiGoさんのYouTubeでの話で、”親が子供にできること”について紹介がありました。親が子供にできることは意外に少ないみたいです。データによると親の影響力は0~11%、遺伝が35~50%で、友達が48~50%となります。親の義務としても頑張っている人は多いと思いますが、却って子供に悪影響を与えているかもしれません。

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干渉を最小限にする

 干渉が多い親に育てられた子供ほど、自分を批判する傾向が高くなります。それは干渉されると自分はできない人間だと刷り込まれ、できることしかやらなくなる。できなかったり失敗すると、すぐさま叱咤される。その結果、チャレンジングな行動は自分にとって不利になるから次第としなくなります。

 難しいことかもしれませんが、子供の明らかにおかしな行動以外は子供の自主性に任せることが大事かもしれないですね。自主性に任せるは、”子供のやる気スイッチ” が押された状態です。不用意な声掛けですぐにでも ”やる気スイッチ” は萎んでしまいます。データとして親の言葉でやる気がなくなったは、10回中9回はあると答えています。

 過干渉ではなく、私の例のようにさりげない真実をつぶやかれても、潜在意識に刻まれるかもしれないので要注意です。

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まとめ

 私はできるだけ子供には苦手意識が芽生えないように、言葉を選んで話してきました。『あなたにはできない』は決して言いませんでした。結果、子供は英語は普通にできますし、この教科は苦手でどうしようもないという言葉は聞かなかったように思います。親の欲目かもしれませんが…。

 子供への言葉かけは、プラスに働けばそれに越したことはありませんが、せめてやる気が削がれるようなネガティブ発言は避けたいものですね。

 親には辛いですが、親が思っているよりも親の言葉は子供にはプラスには働かないようです。心して置きましょう。

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